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気になる存在 〜79歳の可能性〜

“人は、出会うべきひとやものには出会うようになっているのだと思う”
と友人が言った。
自分が良いと思って選んでいたモノたちが、実は同じひとの手がけた作品だったという出来事があったという。
偶然の重なりが生む “必然” ってあると、私も思う。
それは気づかないうちに自分のそばにあったりする。

そんな「めぐりあわせ」を、最近感じたこと。
そのひと、映画監督としての クリント・イーストウッド
とりわけ最近の作品が私には見事にツボで、今更ながら注目している監督のひとりなのだ

きっかけは 、日本でも多くの人々の心を捉えた 「硫黄島からの手紙」。
ますます興味を持ったのは、 “こころの交流” と “男の生き様” を描いた 「グラン・トリノ」。
イーストウッド作品と知らずに観て、エンドロールでひとりで大興奮してしまったのは、
実話に基づく20世紀初頭の腐敗したアメリカの権力社会を描いた 「チェンジリング」。
詳しいレビューはさておき、どれも味わい深く余韻の残る作品群。
社会に対する視点や問題意識、人の内面の描き方が素晴らしいと思う。
79歳という年齢にして、いやその経験ゆえにだからこそ、ますます彼の可能性を感じてしまう

不倫を描いた(端的に表現しすぎか?) 「マディソン郡の橋」 には、
若かったせいか観た当時は特別魅力を感じなかったし、
格闘技が苦手なために、アカデミー賞作品にも関わらず、「ミリオンダラーベイビー」 は痛々しいのが辛かった。
故にそれまではいまいちピンときてなかったのだけど。

人に薦められて良さに気付くこともあるけど、
意識せずに偶然が重なって見つけた “繋がり” というのは印象に残るもの
せっかく見つけた 「めぐりあわせ」 は大事にしたいな。
というわけで、「インビクタス」 にも大注目なワタシ

みんなにも、不思議なめぐりあわせで気になる存在、ありますか




posted by ばなななセブン | 00:07 | 映画と本のはなし | comments(0) | trackbacks(0) |
幸福と尊厳について


「あいをよむひと」を見て、「朗読者」を読んだ。
友人と話題にするまで、あまり気にとめていなかったこの映画。
数年前、世界中でベストセラーとなったベルンハルト・シュリンクというドイツ人の、
「朗読者」という原作に基づいている。

母親ほども年上の女性と恋に落ちた15歳の少年が、
あるとき突然姿を消した彼女に、数年後法廷で再会する。
彼女が隠していた秘密がそこから解き明かされてゆくのだけど、
ナチス・ドイツという歴史的背景が、大きく物語に関わっている。

とても悲しい物語だった。

時間が経てば経つほど物語のインパクトよりも、細部に目がいき、
自分のプライオリティとか、幸せとか、尊厳とか、
いったい人間のそれらとは何か?ということを問われている気がした。

世界には、大きなものから小さなものまで、
いわゆる“理解の範疇”を超えるできごとがあると思う。
正しいという倫理や一般論では語れないできごとや、
為す術もなくただ憂い、心を砕くしかできないようなことが。

彼女にとって譲れなかったプライドと同じようなものは多分誰にでもあって、
それは他人がどうこう批判できるものではないのかもしれない。

主人公と父親の対話が、とても印象に残った。

“わたしたちは、他人がよいと思うことを自分自身がよいと思うことより
上位に置くべき理由はまったく認めない”

“もし他人の忠告のおかげで将来幸福になるとしても?”

“わたしたちは幸福について話しているんじゃなくて、自由と尊厳の話をしているんだよ。
正しいということが慰めになるわけじゃない”

“責任が生じたり、引き受けざるを得ない事態になったら、もちろん人は行動しなければならない。
 ある人にとって何がいいことかわかっていて、その人がそのことに目を開こうとしないなら、
 目を開かせる努力をする必要はある。
 最後の決断はその人に任せるとしても、その人と話さなくちゃいけない”

いったい、「責任が生じたり、引き受けざるを得ない事態」とはいつだろう?
人と人の関係の中で、その線引きはどこにあるんだろう?
自分にはどうしようもない、と思うのは冷たいんだろうか?

結局、自分がその人にどこまで関わろうとするか、というところなんだろうけど、
対話の後、行動を起こさないという結論に達した彼の気持ちはとてもわかった。
だからといってその結論に愛がないなんて少しも思わなかった。

後から振り返って、結果的に悲しいできごとになってしまっても、
事実、彼女との出会いが彼にとってどれほど大きなものだったかは明白だった。

物語が「彼」の視線で描かれているために、
「彼女」が実際どんな思いとどんな孤独を抱いていたのか、
誰にどうして欲しかったのか、自分の行動に納得できていたか、誰も知る由はない。
ただそのことが、いわゆる人と人との関係性そのものである気がした。


posted by | 11:35 | 映画と本のはなし | comments(0) | trackbacks(0) |
幸福な朝食
ラストシーンが話題となり、一時期騒然とした「パフューム」という映画があるけど、
香りというのは実にすごい力を持っていると思う。
香水の残り香が、良くも悪くもその人を思い出させたり、
使い慣れた香水の香りが、まるで自分だけのものかのように感じることもある。

私にとっては、珈琲と煙草と音楽も、それと似た効果を持っているような気がする。
だからやめられな・・・とは言わないけれど。

社会人になってから毎日早く目が覚め、比較的朝食をとるようになった。
時間のあるとき、コーヒーをドリップしていると、
ケルンにいた頃お世話になった、1ヶ月のホームステイ先で、
料理好きのパパが淹れてくれたそれをよく思い出す。

熱いコーヒーと、ドイツ特有の黒パンやハードタイプの白パン、
それに合う何種類ものチーズやハム類。
ドライフルーツの入ったシリアルとフルーツにヨーグルト。
パンはパパの自家製、ハムやチーズは毎週朝市で買ってきた新鮮なもの。
シンプルでありながらそのサイクルにときめいた。
※ちなみにパパの本業は建築家

どこにいても、日常化してしまうとその良さが見えづらくなるものやけど、
異国を訪れて自国を振り返る視点が生まれるのと同じように、
ここでかの地を振り返り、その豊かさにハッと気づくこともある。

料理好きなパパと、かたことのドイツ語英語でやりとりしたのをよく覚えてる。
ふと思い出した、懐かしい幸福な朝食。





パパのつくる黒パンとマーマレード
posted by | 07:16 | 映画と本のはなし | comments(0) | trackbacks(0) |